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海外旅行のトラブル5選と巻き込まれた時の対策

2019年9月14日




海外旅行のトラブルと対策

 

楽しみにしている海外旅行。でも・・・。

楽しみだけど、慣れていないから不安。

トラブルに巻き込まれたらどうしよう。

日本人は狙われやすいと言われているので怖い。

こんな心配をしている方は、是非お読みください。

 

出発前からウキウキする反面、慣れない外国を旅することから『大丈夫かな…』と不安に思うこともあるでしょう。

トラブルに遭わずに無事に帰国できるかどうか誰もが心配するものです。

でもせっかくの海外旅行、心配ばっかりしないで思いっきり楽しみたい!

起こりやすいトラブルと気を付けるべきことを事前に知って対策しておけば、トラブルに巻き込まれたり、嫌な思い出ができることもありません。

この【海外旅行のトラブル5選と巻き込まれた時の対策】の記事では、元海外旅行添乗員が、日本人が海外旅行で遭いやすいトラブルとその対処法をご紹介します。

 

 

1.海外旅行トラブル その1

海外旅行で日本人がもっとも遭いやすい被害がスリの被害です。

スリは観光地、バスや電車などの公共交通機関の中、市場、デパートの中などなど、観光客が集まり混雑している場所には必ずと言っていいほど潜んでいます。

スリが狙うのは、主に現金です。

パスポートクレジットカードは盗んでも使いづらいこと、足がつきやすいことからターゲットにはなりにくいようです。

パリでスリの被害に遭った友人は、財布から現金だけが抜き取られ、再びバックに財布が戻されていたそうです。

財布を戻すときにバックにポンッとなにか当たった感触がしたのを覚えているそうです。まさにプロの犯行だと思いませんか?

現金の次に狙われるのがスマートフォンです。

ポケットに入れていたのを盗まれるケースが多発しています。

 

●スリの被害をぐ方法

スリの被害に遭わないため、遭っても被害を最小限に抑えるためには、多額の現金を持ち歩かないことが鉄則

その日使う分だけを財布に入れて、残りはホテルの金庫に入れておきましょう。パスポートも使わない日は金庫に入れておくのが安全です。

私のツアーでは毎回このようにアナウンスしていたにも関わらず、現金全額を持ち歩いていた方がおり、モナコでスリに遭い、30万円を持ち逃げされてしまいました。

もちろん現金は戻ってきません。

財布に入れる現金はその日使う分を徹底してください。

そして、その財布を盗られないようにするには、財布はジャケットやズボンのポケットに入れておいてはいけません。

必ずジッパーで口を蓋のできるバックに入れて、バックを体の前で持ってください。

人ごみに入るときには、バックの口を開閉するジッパーを手で握って開け閉めできないようにして守りましょう。

リュックはあまりおすすめではありません。

というのも、背中にバックを背負うので目が行き届きません。

友人とオーストラリアの動物園を訪れた際、夜行性動物の展示室の暗がりから出たところ、友人のリュックのすべてのジッパーが開けられていました。

幸い被害はありませんでしたが、なんとなく気持ち悪い思いをしました。

このようにスリはどこにでも潜んでいるんです。

日本では考えられませんよね。

スリ防止のために貴重品袋を身につけるのはどうでしょうか?

その場合、必ず腹巻タイプのシークレットポーチを使用してください。

首に下げるタイプは出し入れしやすく、暑苦しさも少ないので人気がありますが、首からひもがはみ出してしまいスリに存在がばれてしまいます。引っ張られたら怪我することも考えられます。

腹巻タイプならスリにも見えないので、移動日などに多額の現金やパスポートを持ち歩く際、安心です。少し暑いけど我慢しましょう。

▼腹巻タイプがおすすめ

 

最後に一番必要なのは、ちょっと嫌な言い方ですが、常に疑いの気持ちを忘れないこと。

混雑している観光地では常にスリが潜んでいるかも…と気を張って行動するようにしてください。

ツアーでは様々な体格、性格の方を連れて歩きますが、スリは一瞬のうちにグループで一番弱そうな方を見抜いて盗みにかかってきます。

何度かお客様がスリ被害に遭われたことがありますが、『私でもこの方を狙うな…』と思いました。

ちょっとボーっとしている方や力の弱そうな女性など…本当にどこから見ているのか…よく観察しています。

スリと言っても相手はプロ

その点を忘れずに気を付けてください。

【スリ対策まとめ】

多額の現金を持ち歩かない。

財布や携帯をポケットに入れない。

カバンは身体の前で持つ。

腹巻タイプの貴重品袋を利用する。

 

 

2.海外旅行トラブル その2

スリの次に多い被害が盗難置き引きです。

ホテルの朝食時に椅子に置いておいたハンドバックが、ビュッフェを取りに行って戻ってきたらなかった…。

カフェで席取りをするのに置いておいたカバンが戻ってきたらなかった…。

日本では誰かが持ち去るなんてことはまずありません。

でも海外では通用しません。

サッと泥棒に持っていかれてしまうのです。

特に被害が多いのがホテルのロビー朝食会場です。

「ホテルに泥棒が入ってきているなんて思わなかった。」という声をよく聞きますが、観光客、旅行者が集まるからこそ泥棒スリは集まります。

ホテルや空港でスリ置き引きが多発するのはこのためです。

海外では荷物から目と手を離さないのは鉄則。

カフェで休憩中でもカバンをポンと置いておくのは厳禁!

必ずどこかに手を通して持っておかなければなりません。椅子の背もたれと腰の間に挟んでおいたり、足元に置いておくのも危ないです。

足元に置く場合は足をカバンの紐に通しておく配慮が必要です。

荷物は自分の前で、目と手を離さないのが鉄則。

また、ブランドもののバックはそれ自体がスリや泥棒を引きつけます。

お気に入りのバックでも旅行に持って行くのは控えましょう。

【置き引き対策まとめ】

荷物からは常に目と手を離さない。

荷物を置いたままその場を離れない。

テーブルの上や地面に置いた荷物にも配慮する。

ブランド物のバックは持っていかない。

 

 

3.海外旅行トラブルその3

『目が見えない』『耳が聞こえない』というジェスチャーとともに支援活動への署名を求めてきて、小銭を要求する署名詐欺や、急に手にミサンガやブレスレットを巻きつけてきて『もう結んでしまって取れないから買い取れ!』とお金を要求するミサンガ詐欺

署名詐欺はパリのオペラ座の前やモンマルトルの丘で、ミサンガ詐欺はミラノやローマなどの観光地でよく遭遇します。

署名詐欺については、女性や子供が署名を求めてくるケースが多く、危険度は低め。

それと分かれば、徹底的に無視するのが一番の対処法です。

ミサンガ詐欺は、子供に取り囲まれて抵抗できないうちにミサンガを巻かれてしまう。

『いらない』と押し問答しているうちに、どこからともなくちょっと強面な大人がやってきて脅される…というケースもあるそう。

ミサンガ詐欺で請求される金額はなんと15〜20ユーロ。損したくない金額ですね!

できれば撃退したいものです。

この場合は、『ポリス?(警察に行きますか?/警察を呼ぶよ?)』と語尾を上げて強く言ってみましょう。

警察沙汰にしたくないと諦めて逃げていくケースもあります。

しかし、海外旅行先で大切なのは自分の身の安全と命です

危険を感じたら素直にお金を払って解決するというのが一番です。

無理をしないように気をつけてください。

【ミサンガ詐欺、署名詐欺対策まとめ】

詐欺だとわかったら徹底的に無視する、逃げる

『ポリス?』と警察を引き合いに出してみる

身の危険を感じたら素直にお金を払って安全を確保する

 

 

4.海外旅行トラブルその4

『洋服の後ろに何かついていますよ。』と話しかけられる。

見てみると白いクリームのようなものがべったりついている…。

慌てて汚れを拭き取っているうちに、カバンや財布を持ち去られる…というのがクリームトラップの手法。

なんと私もスウェーデンのストックホルム駅で実際に遭遇しました!

空港へ行く切符を買い求める自動販売機の操作に、必死になっているすきにつけられたのでしょう。

荷物を持って歩いていると超美形のお兄さんに『なにかついてますよ』と話しかけられました。

『拭くのを手伝いましょうか?』と申し出られましたが、ガイドブックを見てクリームトラップのことを知っていたので、『この美形の人は詐欺師だ!』と軽くショックを受けながらも『トイレで拭くので大丈夫です!』と受け流し、荷物に気を配りながら早足でトイレに移動しました。

詐欺師がグループで行動していて跡をつけられている可能性もあることから、トイレでも個室に入ってからクリームの処理を行いました。

さいわい、クリームは洗剤のような香りでコートも汚れず、洗剤の良い香りが残っただけで済みました。

類似のケースでソフトクリームを食べている人やホットドッグを食べている人が、わざとぶつかってクリームやケチャップをつけてきて、恐縮しながら拭くのを手伝う…というパターンもあります。

インドでは牛のうんこをつけられて、拭くのを手伝ってチップを要求するなんてことも…。

ポイントは出会ってもその場で処理をしないこと。

声をかけた詐欺師がクリームを拭くのを手伝っている間に仲間が荷物を持ち去ったり、一瞬気を抜いた隙にやられます。

必ずトイレの個室や滞在しているホテルの部屋など、詐欺師の手の届かないところで落ち着いて処理をしましょう。

【クリームトラップ対策まとめ】

クリームをつけられても、落ち着いてその場では軽くあしらうこと

複数犯のこともあるので注意すること

クリームをふき取るのはその場を立ち去ってから、トイレの個室かホテルの部屋などの安全な場所で処理すること

 

 

5.海外旅行トラブルその5

海外旅行先で主に女性が遭遇するトラブルがナンパです。

『かわいいねー』と片言で話しかけて来て格安でガイドをするとか、お茶を飲もうとか、家を見せてあげるとか、車で送ってあげるとか、一見親切そうなことを言ってきますが、目的はお金か体です

危ないので絶対について行ってはいけません。

日本女性NO!と言えないところがあったり、他国の女性と比べると優しく押しに弱いところがあるため狙われます。

ナンパ師や詐欺師の間で日本人女性なら簡単に引っかかる…と評判なだけで、モテているわけではないんです!

海外旅行に行くとつい気持ちが開放的になったり、現地の人と海外交流したい!なんて思ってついて行ってしまいたくなりますが、どんな危険が潜んでいるか分かりません。

絶対について行かないようにしましょう。

過去にもこのような申し出について行ってしまい、被害に遭った日本人女性は数多くいます。

最悪の場合、亡くなったり誘拐されることもあります。

今では女性の一人旅も多くなりましたが、気を引き締めてこのような被害に遭わないようにしましょう。

また、ナンパ被害と言っても声をかけてくるのは男性ばかりではありません?

『友達になろう』『家に泊まっていって』なんて話しかけてくる女性もいます。

疑ってばかりは悲しいような気もしますが、旅先では注意深くなった方が無難。あまりに親しく接してくる場合や断っているのに強要してくる場合などはなにかしら疑ってみた方が良いでしょう。

【ナンパ対策まとめ】

絶対について行かないこと

モテているわけではなく、お金と体が目的だとわきまえること

開放的になりすぎないこと

女からの誘いも気を付けること

 

 

6.スリ、盗難の被害に遭ってしまったときの対応

真っ先に現地の警察に届ける。

まず現金は戻ってきませんが、物品は戻ってくる可能性があります。

海外旅行傷害保険に入っていれば、保証の対象となる場合があります。

被害にあったら加入している保険会社にすぐに連絡しましょう。

というのも、保険金請求の際の必要書類に現地警察の発行する盗難届が必要な場合があったりするからです。

取り逃がしのないように、保証があると分かって少しでも気分をアップさせるためにも必ず連絡しましょう。

クレジットカードを盗られてしまった場合、カードが不正に使用されることを防ぐためにクレジットカード会社にすぐに連絡し、カードを止めましょう。

この時、連絡先が分からないと連絡できないので、カード会社の連絡先と自分のカード番号を手帳などに控え旅行に持って行ってください。

添乗員付きのツアーではこれらの対処は添乗員さんが対応してくれます。

自信のない方、不安な方は添乗員付きのツアーを選ぶのが良いでしょう。

【被害にあった時の対応のまとめ】

現地の警察に被害届、盗難届をすること

加入している保険会社に連絡すること

クレジットカード会社に連絡すること

不安な方は添乗員付きのツアーを選ぶこと

 

 

7.まとめ

スリや置き引き、詐欺に遭ってしまうと、それだけでその国が嫌いになってしまうかもしれません。

旅行も最悪の思い出に…。

どんなに注意していても旅先では色々あるものですが、事前に準備をして備えをすることもできます。

こういったトラブルがあると知っているだけでも、いざ出会った時に回避できる率は飛躍的にアップするでしょう。

旅行に出かける際は事前の情報収集が命。

インターネットで旅ブログを見たり、ツイッターで情報収集をしたりしましょう。

『行き先  危険』、『行き先  詐欺』などで調べてみると色々な情報が出てきます。

あまり見たくない情報かもしれませんが、一人旅や個人旅行をするのなら備えなければいけません。

この記事を読んで不安になってしまった方や、一人ではトラブルに対処しきれそうにない、情報収集が苦手…という方は、添乗員や旅行会社の補佐のついているツアーを利用することをおすすめします。

海外旅行先の犯罪や詐欺は怖いですが、気をつけていれば安全に楽しく旅行できます。

怖がりすぎずに、でも慎重に海外旅行を楽しんでください!

最後までお読み頂き、有難うございました。

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