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コッツウォルズの美しい田園風景をフットパスで楽しむ

2019年9月15日




フットパスを歩く

 

美しい田園風景が広がる、イギリスを代表する景勝地として知られるコッツウォルズ

森と牧草地の緑に囲まれた村はどこもおとぎの国のように愛らしく、訪れる人を魅了します。

この美しいカントリーサイドの魅力を歩いて楽しむ旅に出かけてきました。

この【コッツウォルズの美しい田園風景をフットパスで楽しむ】の記事では、コッツウォルズ地方の田園風景を、イギリスで発祥した散歩道『フットパス』で楽しんだ道のり、途中格式あるマナーハウスでアフターヌーンティーを楽しんだ旅をご紹介します。

 

 

1.旅の拠点ボートン・オン・ザ・ウォーター

コッツウォルズでは、町や村は穏やかな丘陵地帯に点在しています。

その町や村、ひとつひとつがまるで宝石のように魅力的なので、どの村を拠点にするか正気迷いました。

が、今回はロンドンから公共交通機関を使ってアクセスでき、近郊の美しい村へ歩いて行くことのできる『ボートン・オン・ザ・ウォーター』を拠点として選びました。

 

2.『ボートン・オン・ザ・ウォーター』ってどんな町?

ボートン・オン・ザ・ウォーターは、『コッツウォルズのヴェニス』と謳われる水辺の美しい村です。

水深わずか10cmほどの小さな小川『ウィンドラッシュ川』が村の中を縫うように流れ、川沿いには、『コッツウォルド・ストーン』と呼ばれる黄色がかったはちみつ色の石でできた家々が並びます。


コッツウォルド・ストーン

小川が流れる村の中はどこを取っても絵のような美しさです。

村にはホテルやレストラン、ティールーム、ミュージアムなどがありゆったりと滞在を楽しむことができます。

 

3.ボートン・オン・ザ・ウォーターへのアクセス

ボートン・オン・ザ・ウォーターは素晴らしい自然に包まれるように存在していますが、そこへ行くまではそう難しい道のりではありません。

かなり遠くへ行くように思いますが、なんとロンドンから電車とバスで約2時間で、このような自然の美しい村へ行くことができるんです。

行き方は、首都ロンドンの『パディントン駅』から『モートン・イン・マーシュ駅』まで列車で1時間40分

『モートン・イン・マーシュ駅』からは、pulhams coach(プルハムズ・コーチ)社の路線バス801番で約25分です。

▼pulhams coach社のホームページ

 

4.ボートン・オン・ザ・ウォーターおすすめホテル

出典/Chester House Hotelのホームページより

ボートン・オン・ザ・ウォーターでおすすめのホテルは、村の中心地に位置するかわいい『Chester House Hotel(チェスター・ハウス・ホテル)』です。

カントリーハウスを利用しながらも中は改装されモダンなインテリアになっています。

物価の高いイギリスで割とリーズナブルな価格帯のホテルです。

それでいて設備は標準以上、落ち着いたチャーミングなホテルでコッツウォルズらしい滞在を楽しむことができます。

希望すればバスタブ付きのお部屋でも泊まれます。

ホテルにはレストランもあり、ランチや夕食を頂くこともできます。

朝食はイングリッシュブレックファーストの典型。


スクランブルエッグの朝食

テーブルに着くと注文を取りに来てくれて、卵は目玉焼きかスクランブルエッグを作ってくれます。

立地は抜群、イギリスらしい滞在を楽しむのにもってこいのホテルです。

メモ

名 称/Chester House Hotel
  (チェスター・ハウス・ホテル)

住 所 /Victoria Street,
Bourton on the Water

     Gloucestershire GL54 2BS

電話番号/+44(0) 1451 82028


▼Chester House Hotelのホームページ

 

5.フットパスを歩いてロウアー・スローターへ

ボートン・オン・ザ・ウォーターから隣村のロウアー・スローターまで、フットパスを歩いてみました。

さらにロウアー・スローターから足を伸ばして隣の村アッパー・スローターまで、アフターヌーンティーでの休憩を挟みながらイングランドを満喫します。

 

①フットパスってなに?

フットパスとは、イギリスを発祥とする「森林や田園地帯、古い街並みなど地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くこと(Foot)ができる小道(こみち:Path)」のことを言います。

イギリスにはフットパスを大切にする文化が根付いており、国内のいたるところにフットパスが存在しています。

丘陵地や田園の中、川沿いなどの自然の中はもちろんのこと、羊が放し飼いになっている牧場の中や、私有地、自宅の庭を通るフットパスもあるんです。

最長のフットパスは160kmにもなるそうで、イギリスに歩くことを楽しむ文化が根付いていることが分かります。

ボートン・オン・ザ・ウォーターからロウアー・スローターまでは40分ほど。

トイレはないので、出発前に済ませておきましょう。

出発前に、ボートン・オン・ザ・ウォーターの観光局でフットパスの地図を手に入れておくと便利。

 

②ロウアー・スローターまでの道のり

ボートン・オン・ザ・ウォーターの中心にあるHigh Street(ハイ・ストリート)Parish Church(パーリッシュ・チャーチ)に向かって歩いていきます。

右に曲がり、教会の門を入り、庭を突っ切ります。

フットパスのルートが教会の庭を通っていることに驚きます。

教会を出た後、左手に二つの学校を見ながら、まっすぐに進み、350メートルほど歩くと道路に出ます。

左に曲がり、A429号線との交差点まで歩きます。

A429号線を信号に従って渡り、右に曲がり、25メートルほど進みます。

ここまでは普通の道路を歩くので、あまりフットパスっぽさを感じません…。

左に曲がり、『フットパス』と書かれたゲートをくぐり、野っぱらに入りましょう。

馬が草を食んでいたり、乗馬で散歩している人が行きかったり、のどかな雰囲気になってきました。

未舗装道なので、所々ぬかるんでいるところもありました。

前半は舗装道路を歩くことが多かったですが、後半はだんだんとフットパスっぽくなってきます!

道なりに進んでいくとロウアー・スローターの村に到着します。

最後は小さな小川に沿て左に向かって歩き、村の中心を目指しましょう。

 

③ロウアー・スローターに到着!

到着したロウアー・スローターの中、清らかなアイ河から引いた小さな運河に沿って花や緑に彩られた遊歩道が続きます。

ボートン・オン・ザ・ウォーターに比べて家の密度が少なくゆったりとした雰囲気です。

運河の奥には水車小屋があり、その中は小さな博物館になっていました。


小さな博物館

ロウアー・スローターはとても小さな村ですが、格式高いマナーハウスがあります。

マナーハウスとは、もともと貴族や裕福な領主の館のことです。

英国全土に数多く残されており、ホテルとなっているところが多くあります。

ロウアー・スローターの『The Slughters Manor House(ザ・スローターズ・マナーハウス)』もそのひとつ。

出典/The Slughters Manor House ホームページより

今回はせっかくイギリスに来たので、こちらでアフターヌーンティーを楽しみました。

毎日、12時から17時の間ラウンジバーでアフターヌーンティーを楽しむことができます。

宿泊しなくてもマナーハウスの雰囲気を味わえるので、是非ご利用ください。

サクサクのスコーン、濃厚なクロテッドクリーム、サンドイッチを味わってお腹いっぱいに。


アフタヌーンティー

館内にちょっと面白いものを発見。

それは貸出用の長靴です。


フットパス用の長靴

きっとフットパスでのウォーキングを楽しむように貸し出ししているのでしょう。

フットパスを散歩することが、文化としてイギリスに根付いていることを実感するとともに、おもてなしの心を感じました。

名 称/The Slughters Manor House
  (ザ・スローターズ・マナーハウス)

住 所/Copsehill Road,
Lower Slaughter

        Gloucestershire,GL54 2HP

電話番号/+44 (0)1451 820 456

The Slughters Manor Houseのホームページ

 

6.ロウアー・スローターからアッパー・スローターへ

ロウアー・スローターの水車小屋の奥にあるフットパスを歩いて隣村アッパー・スローターまでのウォーキングを楽しむことができます。

このフットパスは、チャールズ皇太子とダイアナ妃が歩いたことのあるフットパスです。

アフターヌーンティーの腹ごなしに歩いてみることにしました。

 

①アッパー・スローターへの道のり

隣村のアッパー・スローターまでは約1.5km、30分ほどの道のりです。

村を抜け、水車小屋を奥に抜けるとフットパスが始まります。

『Wardens Way』とサインが書かれた道を進んでください。

川沿いを歩いて行き、石造の橋を越えて川を渡ります。

道に向かって歩き、右に曲がり、再び川を渡り、すぐに左に曲がります。目印は『unsuitable for motors』です。

140メートルほどまっすぐ歩き、牧草地のようなちょっと森っぽいところでフットパスらしさを味わうことができます。

道もぬかるんでいるところがあったり、動物のフンが落ちていたり…自然の中を歩いていることを楽しめるルートです。

川の浅瀬に石の橋がかかっているので、再び川を渡ります。

丘を登ると立派なお屋敷が見えてきます。

ここにも立派なマナーハウスホテルがあります。

恐るべし、英国の田園

小さな広場に出たら道を左に曲がり、50メートルほど歩き、『foot pass』と書いてある標識を右に曲がります。

するとアッパー・スローターに到着。複雑そうな道のりですが、緑の牧草地にしっかりと踏みしめた茶色い道が出ていますので、迷うことはないと思います。

 

アッパー・スローターはさらにのどかな村で、家も数軒…数えられるなでは?なんて思ってしまうほど。

特になにがあるわけではない、静かな小さな村ですが、ここでの暮らしは本当に気持ちが良いのだろうな…と羨ましくなってしまいます。

ボートン・オン・ザ・ウォーターから、ロウアー、アッパーと巡って往復90分ほど。途中のアフターヌーンティー休憩がとってもいい感じでした。

消費したカロリーは全て補ってしまいましたけど!!

 

7.まとめ

フットパスは、舗装されていない道が続き、アスファルトより土の道が足に優しいことを思い出させてくれました。

ぬかるみ道を進んだり、羊が放し飼いになっている牧草地に入ったり、ちょっぴりドキドキする冒険のようで子供の頃の探検ごっこを思い出します。

ロンドンから約2時間で、イギリスの田園の魅力をたっぷりと味わえる旅となりました。

みなさんもコッツウォルズを訪れる際は、町や村を飛び出してフットパスの魅力も是非味わってみてください。

一つ言い忘れました。

フットパスには長靴を履いて行くのを忘れずに!

最後までお読み頂き、有難うございました。

 

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