東京都港区白金台にある『庭園美術館』
朝香宮夫妻の邸宅を改装した庭園美術館は、その建物の美しさとアール・デコ装飾で美しく飾られた内装に定評があります。
そして、日本庭園とヨーロッパ庭園の様式の異なる、ふたつのお庭を楽しめるのも魅力の1つです。
建築やデザイン、絵画、装飾を楽しむ大人の美術館…といった雰囲気の庭園美術館。
一見、子連れは嫌煙されそうなイメージですよね?
ですが、実際に行ってみると子どもと一緒でも楽しめる都心のオアシス的なスポットだったんです!
この【港区の庭園美術館は子どもも楽しめるスポットだった】の記事では、2人の子どもを連れて実際に庭園美術館を訪れた様子を中心に、庭園美術館の基本情報、おすすめのランチ、パパとママも楽しめるポイントをお伝えします!
1.庭園美術館へのアクセス
庭園美術館は、JR山手線・東急目黒線『目黒駅』正面口から徒歩7分、都営三田線・東京メトロ南北線『白金台駅』1番出口から徒歩6分のところにあります。
ベビーカーでお越しのパパ、ママもご安心ください。
私は目黒駅を利用しましたが、商業施設アトレ目黒のエレベーターを利用して地上に出ることができました。
そして、そこから庭園美術館までは平たんな道のりで、歩道橋などもなく、ベビーカーでもスムーズにアクセスできます。
白金台駅をご利用の場合は、2番出口にエレベーターがあります。
ベビーカーでお出かけされるご家族には有難いですね。
車で来館する場合、美術館敷地内に駐車場があります。
一回の利用料は1,500円と、ちょっと高いですが。
入り口で警備員の方に声をかけると駐車場を案内してもらえます。
2.庭園美術館の基本情報と入館料
庭園美術館の開館時間は10:00~18:00、入館は17:30までです。
休館日は、毎月第2、第4水曜日。ただし、祝日の場合は開館となり、翌日が休館日となるので要注意。
年末年始もお休みがあります。
楽しみに行ったのに休館日だったと、悲しい目に会わないように事前にホームページはチェックしましょう。
入館料は、『美術館になっている邸宅に入館するチケット』と『お庭のみ見学するチケット』で料金が異なります。
邸宅に入館する場合、その時開催されている展覧会によって入館料が異なるので、行く日が決まったらホームページでチェックしてみましょう。
邸宅に入館した方は、自由にお庭も見学することができます。
ちなみに、邸宅館内はベビーカー使用禁止。
2人の幼い子どもがおとなしくしているとも思えなかったので、私の場合は泣く泣く館内の見学はあきらめました。
庭園のみの入場料は、大人がなんと200円!
大学生・専門学校生は160円、中学生・高校生は100円です。
小学生以下および都内在住、在学の中学生は無料だそう。
というわけで、1歳と3歳の子どもを連れている私は、200円払って庭園のみ見学することに。
ちなみに、庭園はベビーカー持ち込み可能です。
▼庭園美術館のホームページでご確認ください。
3.庭園美術館で子供が大喜びするのはやっぱりお庭!
入り口でチケットを買って庭園美術館に入館します。
入り口からお屋敷までの広い道ですでにはしゃいで走り出す子供。
駐車場に入る車がまれに行き来するので少し注意が必要でしたが、子供たちはすでにどんぐりが落ちているのを見つけたりして遊び始めました。
そうこうするうちに白い瀟洒な建物が見えてきます。
これが美術館となっている旧朝香邸。
思わず写真を撮らずにはいられない美しい佇まいです。
優美な建物…アール・デコの美術品と称される内部の装飾はどんなにか素敵なんでしょうね…。
建物の中の美しさに想いを馳せつつ、庭園へ向かいます。
館の裏にまず見えてきたのは、広大な芝地です。
駆け出す子供たち!
車を気にせずに遊びまわれる広い空間がこんな都心にあるなんて。
しかもちょっとしたおしゃれスポットの中ですから、ママもテンションがちょっと上がります。
写真1枚撮ってもSNS映えします。
芝地には大きな樹木がたくさん生えており、『トトロみたい!!』と言って子供ははしゃいでいました。
彫刻作品も展示されており、子供達も触ったり、覗き込んだり、登ったり(!)しながら子供の視点でアートを鑑賞していました。
子どもが自然とアートに親しめる良い空間でした。
芝生に座って読書をしたり、日向ぼっこやスケッチを楽しむ方、皆さんそれぞれの楽しみ方で過ごされていました。
芝地の奥には日本庭園とヨーロッパ庭園の2つの様式が異なる庭園があります。
日本庭園は茶室や池が造られており、まるで京都に来たかのよう!池の鯉や紅葉、池にかかる橋など、どこをとっても絵になります。
日本庭園内は起伏があり、道が細いのでベビーカーでは見学できませんでした。
3歳の上の子は喜んで、橋を渡ったり、池を渡る石の上をぴょんぴょん跳ねたり…。
こっちは池に落ちないかヒヤヒヤしたり、下の子を抱えたまま追いかけるのに必死だったので、あまり風雅な景色を堪能できませんでした(笑)
日本庭園は子連れの母には荷が重いので(苦笑)、ヨーロッパ庭園に子どもたちを誘導!
その昔には宮内庁の官舎があったそうですが、いまでは様々な木々が植えられ、ベンチやイスが置かれたきれいなお庭に。
モダンなレストランDu Parc(デュ・パルク)の建物を見ながら自然の中で寛ぐことができます。
私が訪れたのは秋でしたが、イチョウの葉が黄色く染まり、柿の木には赤く熟した実がなり、東京のど真ん中にいながら季節の自然の美しさを存分に感じることができました。
4.庭園美術館で動植物観察
庭園美術館でもうひとつ注目したいのは、庭園に存在する動植物の種類が多岐にわたる点です。
東京都内というと昆虫観察なんて難しいイメージですが、ここ庭園美術館では大きな虫をたくさん見つけることができました。
大きな蜘蛛の巣や、見たことのない花に群れる虫、小さな羽虫やカメムシをみつけました。
カマキリには子どもも大はしゃぎ!
しばしにらめっことなりました。
大きなクスノキやイチョウの木、桜の木もあり、自然に囲まれてリラックスしながら子ども達に動植物の世界を見せてあげることができます。
観察してお絵かきしたり、スマホで写真を撮ったり、親子で楽しめますよ。
意外な楽しみ方としておすすめです!
5.庭園美術館のおすすめ
子連れおでかけで困るのが子どもと一緒のお昼ごはんではないでしょうか?
我が家は3歳と1歳の小さな子どもがいるので、入れるレストランも限られるし、いつも大きなベビーカーを引いているので、ランチがお出掛け最大の難関です。
庭園美術館には、レストランとカフェがありますが、いずれも雰囲気が良すぎて子連れでの入店は断念。
レストランは外のテラス席があったので、季節の良い時はトライできるかもしれません。
そんな庭園美術館でのおすすめのランチの過ごし方をご紹介します。
庭園美術館は、なんとお弁当持ち込みが許可されています。
そして、ヨーロッパ庭園にはパラソル付きの美しいテーブルと椅子がしつらえたように置かれているんです。
これはピクニックしない手はありません!
子連れが一番気を遣わず、自由に子どもの食べたいものを食べさせることができる最強の外食、それがピクニック!
庭園美術館のランチは、ヨーロッパ庭園でのピクニックがおすすめです。
●本格ローマピザのテイクアウト店
ピクニックするならせっかくのお出掛けだし、なにか美味しいものが食べたい…!
食べ飽きた自作のお弁当より、なにか目新しいグルメを求めるのがママの本音ではないでしょうか。
それにお弁当を作るのもちょっと面倒くさい。
そんなママ達のために、庭園美術館のすぐ近くで本格的なローマピザをテイクアウトできるお店を紹介します。
そのお店は、庭園美術館の道路を挟んで斜め向かい側にあります。
信号待ちしても徒歩2分くらいでしょうか…本当にすぐ近くなんです。
お店の名前は、” A REGA ”(ア・レガ)。
ローマスタイルの四角い切り売りピザと、天然素材のジェラートのお店。
店頭には日本在住のイタリア人と思しき方も、買いに来られていて本格的な雰囲気です。
ショーウィンドウに並ぶ色々な種類のピザを、量り売りで切り売りしてもらえます。
ピザは生地がサクサクで噛むほどに味があり、のっている素材も新鮮でとっても美味しかったです。
帰り道に寄り道してジェラートを食べれば良かった!と今も後悔しています…。
店 名: A REGA (ア・レガ)
住 所: 港区白金台3-18-5
電話番号: 03-6450-3499
▼ホームページ(face book)はこちら。
その他には、目黒駅のアトレに成城石井があり、パンやサンドイッチ、お弁当を買うことができそうでした。
目黒駅から庭園美術館に向かって目黒通りを通って歩いて行くと、チョコクロで有名なサンマルクカフェがあり、こちらでもパンやサンドイッチ、惣菜パンが買えます。
もう少し歩くと、首都高が見えてきますが、その手前にオリジン弁当がありました。オニギリ派のお子さんにはおすすめです。
●庭園美術館のトイレ
ピクニックで心配なのがトイレですね!
子どもがいるとオムツ替えができるか、すぐにトイレに連れて行ける環境なのか、自分はトイレに行けるのか!?など色々気になってしまうトイレ!
実際に行って用を足してきましたので、完全レポートします。
まず、庭園美術館の入り口を入って行くと邸宅の手前にトイレがあります。
しかし、こちらは残念ながら普通のトイレ。
個室が狭く、チャイルドシートやオムツ替えの台はありませんでした。
ベビーカーでトイレ内に入ることも不可。
母1人子2人の我が家はこちらのトイレは使用不可。
他のトイレを探します。
もうひとつのトイレは、庭園美術館のヨーロッパ庭園の奥、レストランの裏にあります。
こちらのトイレはいわゆる多機能トイレ。
ベビーカーのままトイレに入ることもできますし、チャイルドシートとオムツ替えの台もあります。
子連れの方はこちらのトイレの使用がメインとなりそうですね。
入り口から遠いので、駅でトイレを済ませてから来園されるとその後の動きがスムーズになると思います。
ピクニックエリアからは近いので安心してランチを楽しむことができます。
6.まとめ
セレブなイメージのある港区にふさわしい格式高く、アーティスティックな空間でありながら、実は子どもも遊べる穴場スポットの庭園美術館。
都内では子どもを連れて遊びに行ける場所が限られてしまいますが、この広い庭園内では車を気にすることなく、のびのびと子どもを遊ばせることができました。
大人が訪れるおしゃれスポットでもあるので、隙間時間にアートやギフトショップ、カフェを堪能すれば大人も大満足。
小さい子はお庭で、お兄さん、お姉さんは美術館の見学も…子どもも年齢に合わせて色々な楽しみ方ができます。
大人が子どもに付き合って我慢するお出かけ、子どもが大人に付き合って我慢するお出かけ…そのどちらでもなく、両方が楽しめるお出かけが一番ですよね!
庭園美術館はそれを叶えられる都心の癒し系おでかけスポットです。
ぜひ親子で出かけてみてください。
最後までお読み頂き、有難うございました。
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