ヴェネツィアの3島巡り
世界的に人気のある観光地『ヴェネツィア』。
その干潟には魅力的な島々が多数浮かんでいることをご存じですか?
なかでも有名なのは、『ムラーノ島』と『ブラーノ島』、そして『トルチェッロ島』の3島です。
それぞれの島はヴェネツィアからほど近く、1日で周ることができます。
おまけに、近くにありながら全く違った個性を持っており、趣が異なります。
そのため違う島を訪れるたびに、新鮮な感動がある。
この【ヴェネツィアの干潟に浮かぶ3島を1日で巡る方法】の記事では、『ムラーノ島』と『ブラーノ島』、そして『トルチェッロ島』3島の特徴と見どころ、そして1日で3島を巡る方法をご紹介します。
1.ムラーノグラスで有名なムラーノ島
ムラーノ島はヴェネツィアから水上バスで、10分ほどで行ける島でヴェネツィアングラスの製造地として世界的に有名です。
現地では、ヴェネツィアングラスは『ムラーノ・グラス』と呼ばれています。
ムラーノ島は7つの橋でつながれた7つの小島から成り立っていて、ヴェネツィアの干潟の中でも人口の多い島です。
そのため、小さなヴェネツィアとも呼ばれていて、雰囲気もどこかヴェネツィアに似ています。
ですが、ヴェネツィア本島と違ってどこかのんびりとした空気が漂い、ゆっくりと散策できるのがムラーノ島の魅力。
ムラーノ島に来たら、何でもない小路を、ムラーノ・グラスのお店をのぞきながらのんびりとお散歩してみることをおすすめします。
ムラーノ島の見どころ
ガラス博物館
ムラーノ・グラスの歴史が分かる島随一の人気スポット。
考古学コーナーには、なんと1~3世紀の古い作品や傑作が多い15~20世紀の作品など、世界的なコレクションを見ることができます。
【ガラス博物館 Museo del Vetro】
所在地:Fondamenta Giustinian 8, 30121 Murano
電話番号:+39 041739586
営業時間:
11月1日から3月31日 10:30-16:30
※チケットオフィスは10:30から16:00の営業
4月11日から10月31日 10:30-18:00
※チケットオフィスは10:30-17:30の営業
料 金:12ユーロ
▼ガラス博物館のホームページはコチラ 続きを見る
Museo del Vetro | Murano, Venezia | Sito Ufficiale
ムラーノ・グラスのお土産屋巡り
ムラーノ島で一番の楽しみは、ムラーノ・グラスのお土産屋さんを見て回ることでしょう。
島中を回ってお気に入りの一品に出会えた時の感動はありません。
10ユーロ未満のアクセサリーから5,000ユーロを超えるシャンデリアや豪華な装飾品まで、様々な品物があります。
予算に合わせて欲しいものを見つけられると良いですね。
注意したいのは、あまりに安いものは『MADE IN CHAINA』だったり、チェコグラスであったりすることがあります。
ムラーノ・グラスには『Made in Murano』の証明がついているので、お店でしっかり確認してから買うようにしましょう。
ムラーノ・グラスの特徴は軽いこと。
手にしてみてずっしりと重いものは、ムラーノ・グラスではない可能性がありますので参考にしてください。
2.カラフルな風景にびっくり!ブラーノ島
ブラーノ島はヴェネツィア本島の北東9キロにある4つの島からなる漁師の島です。
赤、青、紫、緑、ピンクに黄色…色とりどりに塗られたカラフルな家々が立ち並ぶブラーノ島。
世界でも1,2を争うくらいに派手派手なこの島は、一見バラバラでセンスがないように見えて、カラフルでポップで、どこを切りとっても絵になります。
SNS映えする写真もたくさん撮ることができます。
でも、カラフルな家々には理由があるんです。
ブラーノ島は漁師の島で、霧の濃い干潟から漁師たちが家に帰る際に、どの家が自分の家か分かるように明るい色で家の壁を塗ったことが始まりと言われています。
そのため、近隣の家々とは違う色にすることがルール。
家の色を変えるのも行政の許可が必要なのだとか。
ブラーノ島の見どころ
レース博物館
ブラーノ島の伝統工芸として知られるレース編み。
元々は漁の網を編んだり修繕したりする技術から発展したものです。その繊細な作品は世界的な名声を得ています。
美しく貴重な作品を見ることのできる博物館はそう大きくないので、是非のぞいてみましょう。
【レース博物館】
所在地:Piazza Galuppi 187, 30142 Burano
電話番号:不明
営業時間:
11月1日から3月31日 10:30-16:30
※チケット売り場10:30から16:00
4月1日から10月31日 10:30-17:00
※チケット売り場10:30から116:30
定休日:毎週月曜日
12月25日、1月1日、5月1日
料金:5ユーロ
▼レース博物館のホームぺージはコチラ 続きを見る
Museo del Merletto | Venezia | sito ufficiale
SNS映えする街並みを散策、撮影!
どこを歩いてもかわいくてカラフルな家並みの続くブラーノ島。
一番の楽しみ方は、村の中を歩き回ってお気に入りの写真を撮影すること!
絵になる緑の窓枠や赤い扉、路地でのんびりとくつろぐ猫、地盤沈下によってピサの斜塔のように曲がった教会の塔…。
撮影スポットはどこにでも転がっています!
生活感あふれる洗濯物でさえなんだか絵になってしまうのがこの島の不思議な魅力です。
3.ヴェネツィアの原風景に出会える島トルチェッロ島
ヴェネツィアの干潟で一番古くから人類が住み着いたと言われるトルチェッロ島。
その歴史は7世紀にさかのぼります。
7~10世紀の間には人口が2万人にのぼるで繁栄しましたが、マラリアの蔓延で衰退し、そのころの栄華を感じさせる建物は島に唯一残された協会のみとなっています。
センチメンタルな雰囲気も漂う静かな島で、ヴェネツィア本島の喧騒を忘れ、のんびりと過ごすことができます。
トルチェッロ島の見どころ
悪魔の橋
トルチェッロ島にある欄干のない不思議な橋。
悪魔の橋という名で呼ばれており、ある女性が死んだ恋人を生き返らせるために悪魔と契約を結んだ場所がこの橋だったという伝説が語り継がれています。
サンタ・マリア・アッスンタ教会
島に唯一ある小さな広場に鎮座するサンタ・マリア・アッスンタ教会。
ヴェネツィアの干潟の中でも最も古く7世紀に建てられたとされる教会。
天井のドームは12~13世紀の美しいビザンチン様式のモザイク画で飾られています。
隣にあるサンタ・フォスカ教会の鐘楼に登れば、トルチェッロ島を俯瞰することができます。
【サンタ・マリア・アッスンタ教会】
所在地:Torcello,30012,Venezia
電話番号:+39 041 730119
営業時間:
3月から10月 10:30-18:00
※17:30最終入場
11月から2月 10:00-17:00
※16:30最終入場
料金:5ユーロ
アッティラ王の玉座
サンタ・マリア・アッスンタ教会のある広場に置かれた石の玉座を見逃さないでください。
何気なく置かれたこの椅子、フン族の王 アッティラ王の玉座だったものと言われています。
なんとこの椅子には特に規制がなく気軽に座ることが可能!
ぜひ記念撮影をしてください。
4.水上バスで3島を巡る際のルート
ヴェネツィア本島から水上バスに乗って、3島を1日で巡ることができます。
周る順番は、ムラーノ島→ブラーノ島→トルチェッロ島の順番が効率良くおすすめ。
雰囲気の異なる3つの島を堪能しましょう。
まずは、ヴェネツィア本島からムラーノ島へ移動します。
『フォンダメンテ・ノーヴェ』から12番または13番の水上バスで約9分、『ムラーノ・ファロ』停留所で下船しましょう。
鉄道駅『サンタルチア駅』前から行く場合は、フェロヴィーアの水上バス乗り場からDM(Diretto Muranoムラーノ直行)に乗って17分です。
降りる停留所は『ムラーノ・コロンナ』です。
ブラーノ島へはムラーノ島から水上バスに乗って移動します。
『ムラーノ・ファロ』から12番の水上バスに乗って約30分でブラーノ島に到着します。
トルチェッロ島へは、ブラーノ島から12番の水上バスで、5分で到着します。
トルチェッロ島からヴェネツィア本島へ帰るときは、12番の水上バスで『フォンダメンテ・ノーヴェ』まで約50分、直通で帰ることができます。
ほど。
世界遺産に登録されているヴェネツィアの干潟の船旅を楽しみましょう。
ヴェネツィアを縦横無尽に走る水上バスは、イタリア語で『Vaporetto(ヴァポレット)』と呼ばれています。
覚えておくと乗り場を聞くときや切符を買い求めるときなどに便利です!
5.3島巡りの料金
①水上バスを利用して自分で周る場合
水上バスを利用して自力で3島巡りをする場合、かなりリーズナブルに島々を訪れることができます。
ヴェネツィアで販売されている水上バスの乗船券は、1回乗船券が7.5ユーロで有効期限は1時間です。
24時間乗り放題チケットは20ユーロです。
3島巡りをする場合は、各島を見て回るのに1時間は確保したいところ…。
1回水上バスに乗るごとに7.5ユーロかかるのなら、24時間チケットを買った方がお得ですね。
チケットは、『サンタルチア鉄道駅』構内の切符売り場やローマ広場にある切符売り場で購入できます。
②オプショナルツアーに参加する場合
自分で島巡りをする自信のない人は、『オプショナルツアー』に参加することをおすすめします。
3島巡りのツアーに参加すれば、水上バスの乗り継ぎや時刻表の心配はいりません。
日本語で参加できるツアーもあるので、語学に自信のない人でも安心です。
料金は100ユーロほどから。
自分で周るメリット
費用が安く済む
冒険心を刺激されて楽しい!
自分で周るデメリット
水上バスの乗り換えや時刻など旅程を組まなければいけない
移動や観光、食事などすべて自分で行わなければならない
オプショナルツーを利用するメリット
旅程を組む手間がない
すべてお任せで安全安心
オプショナルツアーのデメリット
自分で周るより費用がかかる
6.まとめ
ヴェネツィア本島から出てみると、少し離れただけで個性あふれる島々に出会えることが分かりました。
水上バスとオプショナルツアー、自分に適した方法で3つの島を巡ればより深くヴェネツィアの魅力を味わえます。
ヴェネツィアを訪れる際は是非、数泊して1日は島巡りの時間を作ってみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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