オランダ・エダムの一人旅
さて、今回はオランダの小さな町の旅行記です。
オランダといえば、風車やチューリップ、運河のある牧歌的な風景を思い浮かべます。
しかし、オランダに一人旅をする日本人が一番多く訪れるのは、首都であるアムステルダムでしょう。
アムステルダムは人口82万人のオランダ最大の都市。
町中にはトラムや自転車が縦横無尽に走り、想像していたのどかなオランダとはちょっと違います。
一人旅でも簡単に訪れることのできる、のどかなオランダの町はないだろうか…。
ありました。
私のイメージしていたオランダ。
風車やチューリップ、運河のある牧歌的な風景の町。
それは、アムステルダムからバスに乗り、30分で行ける運河の町”エダム”。
この【オランダらしい小さなかわいい町エダムの一人旅】の記事では、エダムへのアクセス、エダムの町の様子、おすすめのホテル等をご紹介させて頂きます。
1.エダムってどんな町?
エダムは、オランダの首都アムステルダムの北25kmに位置する小さな町です。
丸いコロンとした形のエダムチーズの産地として知られています。
その歴史は12世紀にさかのぼる古い町。
エダムの町中には、小さな運河が流れており、運河沿いにはかわいらしいレンガ造りの家々が並んでいます。
運河には、小さな跳ね橋がかかり、人々や自転車がその上をのんびりと行き交います。
私が訪れた5月には、リラの花が美しく咲き誇っていました。
町の中の道はアスファルト舗装ではなく、石畳で舗装されていて、どこを切り取っても絵になる風景。
オランダの魅力をギュッと詰め込んだ箱庭のようなかわいい町です。
2.エダムへの行き方
エダムへは、アムステルダム中央駅からバスで行くことができます。
東京駅のモデルになったというアムステルダム中央駅正面口。
その裏側のウォーターサイドと呼ばれるエリアにエダム行きのバス停があります。
正面口から駅の中に入り裏側へ駅を突っ切るように歩いていくと、左側にバス乗り場に上がるエスカレーターが見えてきます。
エスカレーターのふもとに切符売り場がありますので、そこでエダム行きの片道チケットを購入できます。
エダムへ行くバスは、310番、312番、314番のバス。
電光掲示板にバスが発着するレーンと行先、停車する町の名前などが表示されますのでよく確認しましょう。
バスに乗る前に運転手さんに再度、エダムに行くのか確認すると安心です。
バスは地元の人が利用する公共交通。
席の指定はなく、スーツケースを持ったまま乗れる少し広いスペースもありました。
本来は、ベビーカーや車いすの方が乗るエリア。
そのような方が乗ってきたら場所を譲りましょう。
バスに乗ると30分ほどでエダムの町はずれにあるバス停に到着。
バス停には公衆トイレもありました。
町はずれといってもエダムは小さな町。
バス停から町の中心までは歩いて10分ほどです。
公衆トイレからまっすぐ伸びる運河沿いの道を歩いていきます。
かわいい跳ね橋が見えてきました。
この跳ね橋を渡り、エダムの町の中心へと入っていきます。
3.エダムでおすすめのホテル
アムステルダムからエダムへは、日帰りでも十分に行ける距離にありますが、今回の目的はオランダらしい小さな町でのんびりすること。
なので、あえてエダムに宿泊し、ゆっくりと町の雰囲気を味わうことにしました。
私が宿泊したホテルは、L’Auberge Dam Hotel ローベルジュ・ダム・ホテル。
町の中心、ダム広場に位置し、観光局VVV(オランダ語で、フェーフェーフェーと読みます)が入っている市庁舎や、地盤沈下で傾いた家が特徴的なエダム・ミュージアムの目の前にあります。
ホテルの入り口から撮った写真です。橋の向こう側、正面に見えている建物がエダム・ミュージアムです。
この日はホテルのレストランで結婚式があり、入り口には素敵なお花が飾られていました。
ホテルの1階にあるレストランです。
シックな内装で、とても雰囲気がありました。
お部屋のデコレーションも黒を基調にまとめられており、大理石の彫像や、鈍い金色の縁取りの鏡が飾ってあったり、お洒落でアンティークな感じが気に入りました。
このホテルの魅力は、併設のレストランにありました。
レストランで夕食を食べたのですが、タパスのような簡単なおつまみから、本格的な前菜、メイン、デザートまでラインナップが揃っており、お腹の調子や気分によって選ぶことができます。
この日は軽く食べたい気分でしたので、簡単なおつまみ数種類と、ビールで済ませました。
注文したエダムチーズのコロッケです。
ハイネケンに代表されるように、オランダはビールがとっても美味しい。
現地ではぜひ生ビールを堪能しましょう。
翌朝いただいた朝食。三段重ねのプレートにのって出てきたときはビックリ。
一番上の段にのっているのは、何の変哲もないヨーグルトですが濃厚でとても美味しかった。
オランダが酪農の国ということを改めて感じました。
《 ホテル情報 》
名 称: L’Auberge Dam Hotel ローベルジュ・ダム・ホテル 住 所: keizersgracht 1, 1135 AZ EDAM 電話番号: 0299 371766 公式サイト: http://www.damhotel.nl/ |
4.エダムの町中を散策
のどかなオランダの町を体感するため、町の中を散策。
小さな町なので、地図とにらめっこするのではなく、ぶらりと気の向くままに歩きます。
地図が欲しい場合は、観光局VVVでもらえます。
石畳の路地に、オランダ独特の切り妻屋根の建物が並んでいます。
町の中には立派な鐘楼を持つ教会があり、景色にアクセントを作っています。
町中には、お土産屋さんやセンスの良い雑貨屋さん、花屋さんやお総菜屋さんが並び、どの路地を歩いてもワクワクします。
昔、チーズの計量所として使われていた建物。
早朝の散歩の際に撮った写真なので閉まっていますが、現在ではエダムチーズを売るお土産屋さんになっています。
運河に沿って町外れまで歩いて行きます。
町の外れまで行くと、遠くの牧草地に牛が草を食んでいる姿が見えました。
これぞ想像していたオランダ!
アムステルダムからわずか30分でこんなにのどかで牧歌的な風景が見られるなんて感動です。
5.エダムでおすすめのお土産
エダムに来た観光客がまず買うであろうお土産、エダムチーズ。
エダム博物館があるspui Damplein通りと、Prinsenstraatが交差する角にあるこちらのお店では、いろいろな種類のエダムチーズを試食することができます。
スモーク風味のエダムチーズがとても美味しかったので、ノーマルなエダムチーズと一緒に購入しました。
スライスしたエダムチーズをトーストにのせてトースターで焼いて食べたり、ハンバーグにのせると絶品でした。
もうひとつ、エダムの町で気に入ったお土産は、アンティークのティーカップです。
エダムの町中には、アンティークショップが数多くあります。私が見かけただけでも3軒ありました。
そのうち一軒のアンティークショップで、こちらのティーカップを購入しました。
カップとソーサーがセットで4ユーロ!使用感もなくきれいでお気に入りの一品となりました。
6.まとめ
アムステルダムから簡単に行くことのできるエダムの町。
まるでおとぎ話から抜け出てきたかのようなかわいらしい町には、私の想像していたのどかで穏やかなオランダがギュッと詰まっていました。
アムステルダムの喧騒に疲れてしまったら、是非、エダムまで足をのばしてみてください。
最後までお読み頂き、有難うございました